32、四季人〜しきびと〜

 

『四季人〜しきびと〜』

作詞・作曲/響貴永幸

(完成日 2010年4月19日)

 

忘れまいと誓った日の記憶

大人になるにつれ薄れていく

一人眺めた暗がる街並みを

思い出せば何故か涙溢れた

 

晴れの日でも風の日でも

心はいつも雨模様

幼いながら居場所を探した

 

春の香り 夏の光り 秋彩り 冬の白雪

幾度となく 四季は巡りて

草木揺れて 虫は鳴いて 川の流れ 水のせせらぎ

言葉無き世界に身を置く 四季人

 

 

人が統べる作られた世界は

真実を隠して嘘で固め

信じる事 それすら難しい

駆け引きの人生ゲームなのか

 

誰しも皆 生まれた日は 裸心の無垢な幼子(おさなご)

漆黒の布で心を隠して

 

春の香り 夏の光り 秋彩り 冬の白雪

四季は何も飾りはしない

古(いにしえ)より受け継がれた 変わらぬもの それが真実

着飾る偽装した世界に 居場所はない

 

春の香り 夏の光り 秋彩り 冬の白雪

幾度となく 四季は巡りて

草木揺れて 虫は鳴いて 川の流れ 水のせせらぎ

言葉無き世界に身を置く 四季人